2010年7月25日日曜日

読書記録:さまよう刃

久しぶりの東野本である。映画の原作になったもので、それなりの期待を持って読んだのだが、結果はんーーんである。やはり娯楽と文学の違いが歴然としている。5百頁もあるのだが単に時間をかければ読み進めることができて、暇つぶしにはなるがそれ以上ではない。
まあ期待が大きすぎるのかもしれないが、結末の深さを期待しているのに、読み終えるとまあそれもあるわね程度の捻りであり、それに関して次の読書に向かおうとする問題意識も生まれない。本当に読書中のワクワク感を楽しむだけの図書であると思う。
どうも自分には物足りない。自分にとっての読書は、それをある程度の時間をかけて読むことで、多少なりとも人生に変化をもたらしてくれることを期待したい。単なる時間つぶしは嫌だ。これからは娯楽小説は止めとこう。

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