2010年7月14日水曜日

読書記録:わたしが死について語るなら

子供向けの本だが、内容的には大人でないと分からないだろう。しかし、そこを背伸びして読むことに意味がある本だと言える。いつも自分のレベルに合わせた安易な本ばかり読んでいては、自分を成長させることは出来ないだろう。少しの背伸びが必要だと思う。
日常的に自分の死を意識することは少ないが、日本人の持つ無常感を理解できる年頃になっていると思う。大人になるというのは、自分の人生の有限性に気づくことであり、そこでは人生の最終到達点が死になるわけで、決して恐れて避けるべきものではないだろう。
敢えて言えば、人生のゴールが死になるわけで、そこに到達しない人生はない。短距離走や長距離走などいろいろな形があるが、どれが良いとか悪いとか言うものではない。それぞれに意味があるものであろう。そんなことを考えさせられる本であった。

0 件のコメント: