読書記録：こまった人たち

平凡なタイトルなのだが、作者はカレル・チャペックである。彼はロボットと言う名前を世に出した人として著名であるが、その他にも色々な劇作や評論など様々な執筆活動をしていた人らしい。彼の短編集であるが、ンーーン。それなりに面白いとは言えるけど…
星新一のショートショートに似ているところがあり、現代を皮肉った見方は面白さはあるけど、深い論考も元になるものではない。軽い読書には良いのだが、はっきり言ってためになる本かと言うとそうでもない。まあ高い値段なのでもったいないから読んだとも言える。
どうも自分には、小説のようなフィクションには、何か物足りなさを感じる。読書では現在を生きる自分にとって何か指針となるような「知恵」を与えて欲しいと思う。最近は知に対する要求がとみに強くなっているような気がする。読書は本当に楽しい。