とても興味深い内田本なのだが、1か月もかかってしまった。これは年度末進行のせいであって、本の内容は殆どが納得の行く内容であった。色々なことを学ぶことが出来る本である。物事を固定的に捉える傾向のある方には、是非お勧めである。幾つか要点を紹介したい。
まずは人間の本質を踏まえて物事は判断すべきで、社会制度などはその重要性つまり慣性を持っているので、急激な変化は非常に大きな悪影響を与える。そこで全肯定や全否定ではなく、過去を評価し現在を理解したうえで未来を指向することが必要である。
現在の地球上の人間を支配しているのは資本主義であるが、この影響によりらしく生きることが否定されている。しかし人間は社会と言う劇場で役割を演じていることを理解し、社会制度の中で上手に生きることを目的とする必要がある。
色々な社会での問題はあくまで人間を中心に生じている。なので人間がどう考えどう動くかを踏まえなければ、制度や理論では解決が出来ない。問題を解決したいのなら人間に注目して考えるべきであって、理念や規則ではない。
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