久しぶりに骨のある本を読んだ。500頁を超える文庫であるが、後半からは一気に読み進めた。決して楽しい話ではないし、役に立つ話でもない。ただ、現代社会を考えるときには、非常に示唆に富む内容になっている。ある種の未来の究極の形があるようだ。
読書というのは不思議なもので、その時々の関心に従って図書を選択しているのか、偶然に手に取った図書に誘導されて関心が湧き上がるのか、実はどちらも言えるのではないかと思える。この本もそうで、今後の社会の行方に非常に興味を持つことになった。
ただ小説であるから、分析や教訓ではなく、感じることしかできないが、そういう感性で物事を捉えることも必要ではないかと思う。世の中は理屈だけでは動いていかないし、人間は感情を基準にして行動しているいると言える。心豊かな人間になりたいものだ。
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