2009年5月7日木曜日

読書記録:自動車絶望工場

ものごとには必ず両面がある。良いことだけ悪いことだけ、そんな単純なものは世の中にはない。表があれば裏があるのだ。と思うと大量生産による高度経済成長を遂げた日本は、豊かな生活を手に入れる表の面があるのだが、その現実は…
これまで「効率的な生産」には、何1つとして問題はないと思っていた。しかし、人間は効率で制御される存在ではなく、意志によって動く主体である。なので、効率を究極まで追求した場合、それはロボットにしかできない仕事となってしまう。
しかしだからといって、旧来の非効率な生産を続けていたら、産業自体が消滅してしまうかもしれない。会社自体が存続できないかもしれない。組織の中で個人の尊厳をどのように守ったらよいのか、色々と考えさせられる1冊である。

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