随分前にベストセラーになっていて、感覚的に内容は分かっていたが、じっくり読んで見ると多くの発見が出来る本だ。まだ新書の程度が落ちていなくて、信頼のおける著者の良く練られた内容をコンパクトにまとめてあり、良き教養書と言うものを感じる。
内容的には生物の物理的な性質を、定量的に分析することで、それぞれの生き物たちの世界観を解き明かすことを目標にしており、まあ出来過ぎの部分もあるが、とても整然とした分析が出来ていることに感心してしまう。また構造力学的な分析も適格だ。
直接研究課題として取り組むことはないと思うが、研究と言うものが、新しい世界観の認識を与えるものだとすれば、この方法論を勉強して、工学的な分析対象に取り組むことは有意義であろう。工学的方法論の本質的な可能性を見たような気がする。
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