先端的医療については、ニュースで扱われる程度の知識も無く、難しいことやっているんだなとしか思っていなかった。対談を読む中で、何が問題なのか、どのように進んでいるのかなど、色々な知識を得ることが出来た。テレビでは得られない、整理され網羅的な情報である。
実はこの本を選ぶきっかけは、著者の最相葉月さんの作品を星新一関係から読み始めて、非常に冷静な記述が気に入り、展開した結果である。なので生命科学に特に興味があったと言うより、最相さんの視点から整理された生命科学を読んでみたいと思ったのである。
結果は大当たり、あまり扇情的な記述も無く淡々と事実をつなぎ、しかし対象を突き放すことなく自分の問題として解釈しようとするこの活動が、文面に表れており、非常に共感できる内容であった。自分とは縁遠いと思っていたが、実は、間接的には関わっているのだろう。
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