2008年10月22日水曜日

読書記録:731

731部隊の話は、噂話程度の理解しかなく、いったいに何が行われたのかについては、興味があるものの、知らない方が良いことなのではないかと避けてきた。マッドサイエンティストとして名前の挙がる石井について、この本はほぼ真実を示していると感じた。
世の中は不思議なもので、表立って目立つ人物がその話題の張本人であることは少なく、大抵は黒幕が居るもので、この本では石井を利用してうまく立ち回った本当の主人公がいる。しかし、表に出ることはなく、歴史の闇に埋もれているのだろう。
人には色々な生き方があって、表に出る人裏に回る人、本当に様々だ。しかし大抵は、表に出て目立つ人には虚像を見せられ、裏に回り隠れる人からは予想以上の働きをしていることが分かる。「本当に大切なものは目に見えない」これは人間についても言える。
この歳になると、歴史に興味を持ってくるので、今、自分がが生きている世界が、どのような歴史を経て来たのか。どのような理由があって、現在が作られているのか、感心することが多い。しばらくは、満州について調べてゆきたいと思う。

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