2008年10月23日木曜日

読書記録:孫に語り伝える「満州」

満州と言う言葉は知っていても、それが何を意味しているのか、何も知りませんでした。社会は多くの人々から成り立ち、その生き様が歴史を作っているのですが、正しい歴史とは何か?を深く考えさせられました。
全ての人々が、自分にとって最善の人生になるよう、努力をしているのだと思います。その中で、他人に与える影響と言うのはなかなか推し量ることが出来ません。当時はそれが正論でも、今となっては完全な誤解と言うこともあるわけです。
よく「この行動の意義は歴史が証明してくれる」と言いますが、これも怪しいものです。人間が歴史を作っているので、万人が認める歴史なんて無いのだと思います。多くの人が理解できる合理的な活動のつながりが歴史なのでしょう。
どうも、気持ちにずしりと重いものが残る本でした。

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