最近、工学の本は殆ど読まなくて、専ら経営論の本ばかり読んでいる。教育研究を進めてゆくためには、もっと専門書が必要なのかもしれないが、今の状態では、如何にして研究室をまとめあげてゆくかの方が、切実な問題であって、頭の大半を占めているのが、現状だ。
好業績を続ける企業には、それを支える何らかの理由があるはずで、それを何とかつかみたいと思い、気になる経営書ばかり読んでいる。今は、マネジメントに凝っていて、これもその1つである。デンソーでの理念共有の取り組みを説明してある。
内容は経営書には似合わない書き方で、随筆を読んでいるように、語りかけてくる調子である。内容も技法的なことは殆ど無くて、本質的な考え方を示しているが、答えを押し付ける感じはなくて、非常に緩い形での助言が続いてゆく。物足りなさを感じるぐらいである。
しかし、具体的で直接的な手段が全てを解決することはなくて、本質的な手段と言うのは、実は言葉に表せないものである方が多いのではないか。つまり、真実は逆説にあるわけで、何か具体的な問題を解決するためには、表層的ではない本質的な意味を踏まえることが重要なのだ。
いつも目前の問題に気を取られ、本質的な思考を忘れがちな自分だが、「そもそも何が問題で、そもそも何が目標なのか」これを常に念頭において考えないと、どうしても対処療法的になって、手間ばかりかかって問題を解決できないことが多いのだろう。
ためになる言葉:
活動は内省が伴って経験となる:単に日々を過ごすのではなく、内省が経験を作る
理念は教示せずに共有するもの:チームの目標は全体が共有するものであるべきだ
最近、人間嫌いになっていたが、もう一度、初心に帰って、チームつくりから始めよう。
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