2008年1月19日土曜日

読書記録:ロボット

ほとんど文学は読まないのであるが、最近、人間と機械(人工物)の関わりに強く興味を持って来た。人間の可能性は否定はしないのだが、機械の開く世界もまた、それと同じぐらい大きいのではないかと思う。人間性を否定するのではないが、機械に依存している現代文明においては、その影響はとても大きくなっていると思う。
これまでは、あくまで人間主体の社会の中で、それを支援するための機械であったが、最近では機械を中心においてこそ成り立つ部分が多くなって来た気がする。受け売りの話であるが、新幹線は完全に機械化して、人間が補完的な役割になったからこそ、これだ完成度の高い安全性が実現できたのだと言う。
そうかも知れない、気まぐれで不注意な人間系がシステムに入る事によって、システムの安定性は損なわれてしまうのだろう。こんなことを言うと、不謹慎に聞こえるかもしれないが、システムは100%確実に動作してこそ意味があるので、万が一にも予想外の挙動は問題になるのだ。
まあ、何事もバランスだとは思うが、こと、機械に対する人間の感情的な反応は、もう少し考え直した方が良いのではないか、機械に依存した社会に作ってしまった事を、冷静に受け止める必要があると思う。

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