最近は流体解析に興味があって、それはF1の空力設計の異様なデザインから来ている。CDF:計算流体力学を駆使して、流れを形に表し渦を制御するための形状が、グロテスクなほどになっているのは、なぜなのだろう?という疑問からだ。F1の世界を読んでみると、それはレギュレーションとの戦いなのだと言うことが分かる。
開発コストと最高速度の低減を狙って、FIAが厳しい制限を設け、もはやエンジン開発が出来ないところまで来ているらしい。またIT技術の活用も、ドライバーの運転技術を隠すことになるからだめだそうだ。そうすると、残るは空力デザインだけで、タイヤも1種類だそうで、少しでも速く走るために、異様なデザインになっている。
この方向には納得行かないところがある。車の技術は、走る曲がる止まるの基本技術の積み重ねであって、その切磋琢磨は市販車にも利用できるような派生技術が生まれる可能性がある。しかし、F1の異様なデザインは市販車には全く関係がないもので、それを見て楽しむのは面白いが、技術の進歩と言う観点からは疑問が大きい。
ただ、それによってCFDの技術が飛躍的に進歩して、それに伴ってクラスタやグリッドの技術も磨かれていくとすれば、間接的ではあっても大きな可能性にはなると思う。構造力学も良いのだが、流体力学もある程度は出来るようになっておきたいな。
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