2007年12月26日水曜日

研究活動:遠方での研究会

年の暮れだが、片道5時間の電車旅で、遠方での研究会に参加した。実は、年明けに提出する課題が多く、出来れば貴重な冬休みは、少しでも時間を確保したいのだが、色々な事情があって、行くことにした。それも、クリスマス真っ最中である。まあ、家族にも多少の犠牲はあるが、自分自身としても、ちょっと微妙な研究会であった。
でもまあ行くと決めたので、なるべく有効に時間を使えるように、色々と準備はしていったが、持参した本に引き込まれ、行きの時間の殆ど3時間は読書に費やした。途中で同行する研究者の方と合流して、世間話をしながらの旅路となった。共同研究の時には、あまり余分な話はしないものだが、こういうプライベートな時間は、人柄が出た話題で面白い。
全員が集合して、翌日午前の研究会を前にして懇親会が開かれた。要するに忘年会なのであるが、温泉街の大きな旅館は風情ありすぎの状態で、「しなびた」と言うよりも「閑散とした」雰囲気で少し寂しくなったが、歴史的にも古い温泉につかっていると、まあこれはこれで良いかと満足の気持ちが大きくなってきた。たまには良いよね、こういうのも。
宴会の後は、仲間の部屋に集まり、研究に関連する話題で夜中まで話し込んだ。それはそれで楽しかったが、得るものが多いかと言うと、まあそれほどでもない。その後、主催者の計らいで12畳もある部屋にそれぞれ個室で寝ることになり、殿様気分を味わうことが出来た。こんなことそうそう無いものね。やはり、広い空間は気持ちを広げてくれるね。
翌日は研究会だったが、それぞれ自分の研究を熱心に説明するのだが、こちらの興味と合わないものについては、どうも聞く気になれない。昔は、何でも勉強と思って聞いたが、このごろは自分の役に立つかどうかで、割り切る癖が付いているので、良くないなと思いながら、内職に精を出してしまった。でも、全体の趣旨はちゃんと聞いていました。
この研究会は非常に緩い組織で、別に作業分担もないし、取り立てて強制力があるわけでもない、なので出席することで得ることも少ないこともあるが、でも、そこで何を得ようとするか、自分の意識次第で有意義な時間を作ることが出来ることがわかった。人間は、気持ちの持ち方の問題が非常に大きいという事を、改めて実感した。

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