2007年5月22日火曜日

格差社会:教育の現場で

高等教育機関も独立法人になって、予算的な状況は、一段と厳しくなっている。これまでは、日本では、比較的均質な教育環境が与えられており、ある程度の努力させすれば、自分の望む未来を切り開けるだけの教育環境を得ることが出来た。つまり、逆に言えば提供できたことになる。
しかし、教育の現場でも均等配分から競争原理に変わってきて、その影響がじわじわと出てきた。今朝の新聞では、今年度の人数に対応した配分から比べて、来年度の研究業績による資産では、某有名大学は2倍になり、某地方大学が何と1割になるそうだ。
組織を運営してゆく上で、予算が1割になるというのは、それはどういうことなのだろう?もちろん、賃金などの基盤予算は別にあっての話だろうが、予算が1割ということは、活動も1割になってしまうということだ。もう、トイレットペーパー持参になるよ、マジに!
もし自分のとこでそうなったら、んーーーーーん、考えてしまう。しかし、明日はわが身の話と思わなければならない。とある会合で企業の人から「先生方は呑気ですよね、明日も仕事があると信じているんですから」と揶揄されたことがあったが、もうそうも行かない。
現在の研究室は、鬼のような営業のお陰で、それなりの共同研究費を稼いでいるの、それには大きな影響は無いと思うのだが、学校自体が傾いてしまっては、研究室の基盤がなくなってしまうことになり、それこそ一大事だ。学校が傾いたら、学生の士気も下がるだろう。
これからずんずん格差社会が拡大して行き、世の中がほんの僅かな勝者とそれ以外という、非常に偏った社会が作られてゆくのだろう。当然、それ以外にいる自分は、ただウロウロと群れの中をさまようしかないのだろうか?んーーーん。

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