2007年5月19日土曜日

読書記録:眉山

原作や脚本などの文字と映画やテレビの映像、どちらも良いところがあるし、限界もある。この眉山に関しては、予告編で興味を持ってまずは小説からだが、予告編からみた映像の印象と比べると、どうしても物足りなさを感じてしまう。何か、映画にすることが分かっていたようで、あくまで映画の原案だったのかと思ってしまう。
その一方で、博士の愛した数式の場合にも同じように、予告編で興味を持って小説を先に読んで、その後に映画を見たが非常に良くまとめられていて、下手に演出がしていなくて、非常に世印象を受けた。原作と映画のバランスが良いという感じだ。
眉山の方は、女優の魅力が大きすぎて、またそれに寄りかかった話なので、原作が負けてしまっているように思う。もう少し、小説としての強さが欲しいと思った。途中までは良い感じだったのに、非常に残念である。
後半の残り3割のところで、どうも慌て中途半端な感じだ。余韻を残したり想像を膨らませたりと言う意図もあるだろうけど、この小説ではそうはならなくて、単に書ききれていない印象だけが残った。まあ、いずれテレビでやるだろうから、そのときに見てみよう。

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