2007年5月16日水曜日

読書記録:だいじょうぶだいじょうぶ

この所は締め切り地獄で、それでいて無理が効かなくなったものだから、時間ばかり余分にかかって、睡眠不足が続いて気持ちまで弱気になっていた。
そんな時、以前に買ってあった本棚のこの本を見つけ、たった5分で読み終えてしまった。少し前向きに、立ち向かう勇気が出てきたようだ。人間は生物で、リズムを持って生きている。好調不調、元気病気、などなどあるが、弱気になったとき、周りのものがそっと「だいじょうぶ」と言ってあげるだけで、それだけで相当救われる。
とある女性歌手の歌で「今日のところは私が何とかする、明日のことは何とかなる」とか言う歌詞があって、自分はこれがとても好きである。別に自分の負っている課題から、逃げたいわけではなく、ちょっと休みたいだけのとき、こう言ってもらえるととても気が楽になって、何とか頑張れそうな気がする。
研究室の学生に対しても、自分はいつも「大丈夫出来るから絶対大丈夫!」と連発している。あまりに言うもんだから学生に反発されて「先生の根拠の無い大丈夫は信じられない」と言われる。でも、良いんだってば、根拠なんかいらないんだよ。もっと言えば、結果が出なくたって大丈夫なんだよ。
別に、この課題が出来なくてもどうってことは無い、死ぬこともないし財産がなくなることもない、ちょっとばかり信頼を失うけどね。でも、その課題に必死に立ち向かうこと、そのこと自体に意味があるということを知って欲しい。そして、何度も何度も失敗を繰り返して、修羅場を潜りぬけること、その経験が大切だと思う。
研究室の学生さんは今時の子供なので、いやに修羅場を嫌う、何でもスマートにこなそうと思っている。それが間違いなのだよ。このごろ「若いときの苦労は買ってでもしろ」といことわざを、四十路になって、やっと本当だなと思い出してきた。本田宗一郎も「人生に無駄は無い」と言っていた。本当にそうだね。
たった1冊の絵本で、随分と気持ちが前向きになることが出来た。実は、その裏には少し睡眠時間を確保したせいもあるが、あと2日間、最終締め切りに向けて頑張るぞと。
おまけ
「若いときの苦労」をウエブで調べたら、こんな言葉がありました。例えば20歳の人が1年間苦労すると人生の5%苦労したことになります。そうすると、この苦労の経験は後に生かされ、40歳になると2年分の楽を生むそうです。んーーん、そうかも知れない。

0 件のコメント: