研究活動に何を求めるか?これを研究者にとって大きな命題だろう。自分は、どちらかと言うと研究者ではなく開発者であるので、真理の探究を求めているわけではない。表向きの中心になる目標は「社会を改善する何かを生み出すこと」であり、それを行ってゆく上での「社会的な高い評価を受け、それに対する対価を受け、自分の人生の可能性を拡張してゆく」ことと思っている。でも本当の根っこには、それが好きで興味があるかが本質かもしれない。
人はそれこそ千差万別で、二人と同じ人間は居ないわけで、同じ考えで同じ目標を持つことはまれである。学会内で評価される論文を書くことが、第1目的の研究者が多い様な気がするが、その場合の研究が、社会と強い関わりを持っているかは疑問である。工学の場合には、そのほとんどの問題設定や研究対象は、社会に存在しているが、そこでの研究成果が、直接社会に反映されていない場合が多すぎるような気がする。
そうすると、学会と言う小さな社会の中だけでの評価が優先されてしまい、本当の社会の改善には貢献しない場合が多いような気がしてならない。自分の知る範囲が狭いだけかもしれないが、それは面白いけど単なる趣味興味の話であったり、折角の分析結果が出せても社会に還元されていなかったり、疑問が多いのが本音である。逆にいえば、自分の活動に対しては、社会とのしがらみが強すぎで、研究としての独立性が足りないかもしれない。
まあ、あとは、何を信じて進めるかでしかないわけで、自分の志を貫くしかないのだろう。
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