ここでは、有望な研究と無謀な研究について考えたい。実は3つめのカテゴリがあって、それは趣味の研究である。
自分は、研究課題の選定は非常に端的に考えていて、「それが社会を変革するか?」だけを考えている。これができない研究は、単なる趣味の研究であって、社会的に見れば無意味だと言える。基礎研究と称して、社会との接点が遠い場合もあるが、遠くても筋道が明確ならば良い。しかし巷には、単なる論文のネタ探し的研究や学生の暇つぶし的研究、いずれ役に立つという曖昧な説明しかできない研究が多く、それらには関わりたくない。
で、社会を変革しうる研究の中にも「有望な研究と無謀な研究」があると思う。この選別は本当に難しい。それは、社会情勢や前提条件が、時々刻々変化してゆく中で、昨日までは無謀な研究が、今日からは有望な研究になる場合が多いからだ。むしろ、これまでの常識では無謀と思われた課題が、ある条件が整った瞬間に、突然に有望な研究に変化し、それも大きな変革を成し遂げる可能性がある。
自分の研究課題を見直してみると、その全てが共同研究であり、何らかの形で社会を変革する可能性を持っている。でもその中には、結構、野望に近いものがあって、どちらかと言うと無謀な研究もある。でも共同研究の協力者は、大きなビジネスチャンスを狙ってマジで取組んでいるので、もしかしたら、もしかするかもしれない。とにかく、研究と言うものは、夢を持って、面白がって、楽しんでやらないとね。
0 件のコメント:
コメントを投稿