2007年4月15日日曜日

研究指導:人を動かす

これだけ共同研究を平行して進めていると、当然、全てを自分ひとりでは出来ず、スタッフに部分的に任せることになる。しかし、学校の研究室のスタッフは学生であり、プロではないので、スキルもなければ、責任もない(それを学びに来ているのだから当然である)。
さらに言うと、やる気さえない場合もあり、これが研究室を運営してゆく上で、最も大きな問題となる。別に、ズルをしようとか、怠けようとか、そういう意味ではなくて、覚悟が決まっておらず、興味に流されている彼らに、いかに研究に集中させるかが、研究管理の要と言える。
よく、「最近の若者は…」と言われるが、実は、この問題の歴史は古く、人間組織の歴史と同じだけ長いと思う。それで、色々な有名な言葉があり、第2次世界大戦時の軍人である山本五十六も次のような言葉を残している。
「やって見せ 言って聞かせて やらせて見て ほめてやらねば 人は動かず」
単純だが、真実なのだろうと思う。これからは、スタッフの成長を目標に、その過程での努力が、共同研究の成果につながるような、絶妙のマネージメントが出来る指導教員になりたいと思っている。

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