2009年8月11日火曜日

読書記録:剣岳

山登りを日課とするようになってから、山に関する情報に強い興味を持つようになった。最近の話題と言えば映画になったこの「剣岳」だろう。小説としては、ドキドキするような話の展開だが、山登りの辛さや厳しさが正しく描かれていると思う。納得のゆく内容だ。
今では中高年登山が大流行りで、色々な事故も起きているが、当時は本当に命がけの登山であったと思う。それと自分とを比べるまでもないが、登山の苦労と達成感は共感できるものがある。これは、山を登る人だけが知りうる感覚だろう。自然との一体感がとても実感できる。
これまで小説としては昭和史をよく読んできたが、今後は登山小説にも取り組んでゆきたい。実用的な情報と言うよりも、登山の精神性を学ぶことができると思う。登山は単なるスポーツではなく、精神性の非常に高い宗教の修行につながる活動なのだ。

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