最近「満州」が気になっている。島国日本が、大陸アジアを夢見て飛び出していったこの時代、人々は何を夢見ていたのだろう。今の我々と何が違うのだろうか?大きな希望を抱くことは良いことである。しかしその希望が、他人や他国の犠牲の上に成り立つ場合はどうなのか?
満州と言う存在そのものが、戦争と分離できる話ではなく、何もかもが明白になっている話題ではなく、どちらかと言えば避けられている感もある。しかし、満州を実体験した人々がまだ行きいている今こそ、満州が何だったのかを知ることが大事なのだと思う。
この本は、その中で満州と言う新しい国を作るために、満鉄と言う鉄道会社の体裁を取りながら、様々な社会経済構築を行った組織の調査部の報告である。国策会社として、経済面を中心に満州のグランドデザインを作っていった人々の記録である。
今の自分の立場は行政でも産業でもなく研究の世界である。この中で新しい研究領域のグランドデザインが構築するようなそんな活動をしてみたいと思う。他人や組織から枠組みを決められるのではなく、自分らしい研究の世界を作って行きたい。
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