研究室や教室では、学生らとともに悪戦苦闘する。学生らは、初めて学ぶ何かを習得しようと、それなりに努力している。こちらも最善を尽くして、何とか分かってもらえるような、説明や教材を与えて、授業を進めている。
しかし殆どの場合、こちらの説明は宙を漂い、反応のない困った状態となることが多い。学生らには理解できないのである。そこで、何人かの学生が質問に来るので、その対応をしていると、愕然とするとことある。
それは、「学生さんが何か分からないのかが教員は分からない」と言うことである。相手の質問の意図が理解できれば、それに対する回答はある。しかし、何か分からないのかが、自分では理解できないのだ。困った。
教員と言う職業は、教えることを生業とするものであり、これは大きな問題だ。実は若いうち、学生との年齢差が20以下のころは、それでも何とか推測して、色々な説明方法を繰り出して、何とか理解してもらうおうと努力した。
しかし最近は、自分の頭が固くなったのが、教える内容が固定化してしまったのか、相手の理解度をきちんと把握できなくなってしまっている。これぐらい簡単だろうと思って教えると、全く理解できないことが多い。
当然、学生の資質も年ごとに大きく変化はしているので、その影響もあるだろうとは思う。しかし、教員の能力もその変化に対応してい行かなければならないのに、それが出来ているのだろうかと、この頃、悩むことが多い。
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