2010年8月28日土曜日

読書記録:それでもなお、人を愛しなさい

旅行中でもあり待ち時間などで一気に読んでしまった。薄い本ではあるが、内容は非常に本質的で大事なことが書かれている。10カ条にまとめられた教えは、文字で書くと数行であるが、それを事項するとなると、凡人では全く不可能に思えるほどの内容である。
最も大切な第1条は「それでもなお人を愛しなさい」であり、本書の題名にもなっている。人間として文化的な存在である生き物であるためには、この愛情をいかに満たされるかがその存在の要になっているのだろう。殺伐とした世の中だからこそ、愛が必要なのだろう。
単なる男女の関係だけでなく、親子や師弟など色々な人間関係の基本が、この愛によって作られていると思う。ならば、より人間らしく生きるということは、より愛に満たされた人生を着くことなのだろうと思う。丸2日間家族と離れていたが、何だかさびしいよ。

読書記録:富士山頂

人間ドックが終わってからというもの、全く登山をしていない。なんだか図書執筆に追われてしまい。1時間でも執筆を進めたいと焦っているからだ。でも何だか体がなまっている感じがするので、全体原稿を書き終えたら、まずは金華山の訓練登山から再開したいね。
この新田次郎本は、山岳小説と思いきやむしろビジネス小説のような内容である。富士山レーダーを作るために、どれだけの困難に立ち向かったが小説として書かれている。まあそんなところだろうなという内容だけれど、娯楽の読書としてはとても楽しい時間だった。
こんなことを書いていると、無性に上りたくなってきた。でももう少しの我慢だ。あと1章分を書けば全体が完成する。訓練登山を目指して早く原稿を仕上げるようにしよう。あと小説の読書というのは、どうしも物足りない気がする。暇つぶしにはなるのだが。

2010年8月22日日曜日

読書記録:職場をしあわせにするウブンツゥ

社会にしても組織にしても家族にしても、全て他人とのかかわりの中で生きている。どうしても、成果重視・効率重視・自己責任などの意見が強く、狭い見方をして自分だけが成功することに、どうしても拘ってしまうところがある。人間は独りでは生きられないのに。
結局は、個人の成功をぞれぞれが勝手に追求した結果、個人が所属している組織全体としての働きは著しく悪くなり、結果的には存在すら危ぶまれることになって、個人の成功どころでは無くなってしまう。そうなってからでは遅いのだ。
どんな社会でも色々な考えを持った人間で構成されている。更に大きく見れば人間以外の生物も含む自然環境の中で生きていることになる。大きな枠組みの中で、みんなで幸せになる方法を選択しなければならない。不思議な言葉ウブンツゥを覚えておきたい。

2010年8月14日土曜日

読書記録:カンブリア宮殿1

どうも自分は教員と言う立場に居ながら、実は経営者としてのマインドを持っていると思う。自分の研究室が会社で、何とかして大きな成果を挙げたいと日夜苦労をしている。まあ資本金は自分のアイデアだけだし人件費はいらないので、倒産はしないのだが。
なのでこう言う経営者の考えはいちいち感心してしまう。色々意見があるものの成功した経営者に共通しているのは、驚くほどに、謙虚で冷静な人物でありながら、科学的に情熱的に目標に向かって努力しているのだ、謙遜して運が良いだけと言うがその運も努力の準備ないところには訪れないのだ。結局のところ成功の秘訣は、余り前の努力をすることなんだろう。
いざ自分を振り返ると、結構なチャンスに恵まれていると思う。研究会をいくつも立ちあげる機会を得ているし、今はビッグネームとの共同研究のチャンスもある。これだけ恵まれているのだから、成功するかどうかは自分の情熱次第となる。さあ行くぞ!

2010年7月31日土曜日

読書記録:Googleの全貌

最近は社会系や文学系の読書が多かったのだが、久しぶりに技術系を読んでみた。やはり一番読みやすいと言うか馴染み易かった。特に今一番注目しているGoogleの中身が分かるものとして非常に興味深かった。彼らの成長は留まるところを知らないが何故だろうか?
成長するGoogleなどの組織には条件があるようだ。1:非常に本質的な目標を掲げている。2:具体的な活動については多面的に展開する。3:社会との摩擦を恐れずに目標に向かう。なのだと思う。まあ日本語で言えば「愚直」と言えるかもしれない。
彼らのような、何かにとことん集中することが、大きな成果を生む条件なのだろう。自分はと考えると、いつも迷ってばかりでうろうろしている。迷っている暇があったら前に一歩でも進むことが必要だ。とにかく前に進もう

2010年7月28日水曜日

読書記録:松下幸之助から未来のリーダーたちへ

実は読書の多くは、経営に関する本ばかりである。技術書は仕事に必要なので当然読むにしても、自分の意志で読むのは殆ど経営書ばかりである。これまでは本田宗一郎を読み続け、彼のようなエンジニアとしての生き方に憧れていた。
最近は松下幸之助に注目が集まっているが、自分もそれに合わせて色々と読み進めている。特別な魔法があるわけではなく、全ては当たり前のことをきちんと進めること、それが全てのようだ。この本も色々な教えがあるが、言葉の上では簡単に理解できる。
しかし行動に移すとなると、これはまた別の話だ。当たり前のことほど、行動することは難しい。それも継続的にやりつづけることが困難だが、これが全ての成功の原因なのだと思う。正しいと思ったことを、熱意を持って実直につづけること、これしかないのだ。

2010年7月27日火曜日

読書記録:道は必ずどこかに続く

読書と言うのは本来こう言う行為なのだと思う。長い短いではなく、頭や心の中に何かを残してくれる。それが人生を豊かにしてくれる。読んでいる時間だけが楽しいのではなくて、むしろ読み終えた後に思いだして、人生の指針になる本が良いね。
この日野原重明の本は初めて読んだ。有名なお医者さんで名前は知っていたが、これだけ苦労された方とは思わなかった。その苦労の大きさを糧にして大きく活躍された方だと思う。なので、苦労することは決して損しているわけではなく、未来の貯金なのかもしれない。
そう思うと今の現状も決して絶望的ではなく、色々な苦労の中で展開が見えているし自分の努力で成し遂げられることも多い、ここまで条件が揃っているのだからあとは自分の責任だ。そう思うと何だか気持ちを前向きにすることが出来た。とても良い本だった。